報道の自由度、日本53位に大幅後退ニュースの裏で、小泉・安倍政権では51位だった話もある
2013-02-03


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 福島第一原発の原発原発事故の影響で、日本の報道の自由度が、53位に大幅
後退というニュースが、あちこちに流れている。たとえば、
[URL]
“報道の自由度”日本53位に大幅後退
1月30日 14時44分
[URL]
報道の自由度、日本は低下 原発事故「透明性欠く」
2013.1.31 23:38
[URL]
「どういう意図か見極めて」 「報道自由度」最下位のエリトリア大使館が反

2013/2/ 1 16:49

 その一方で、日本は、小泉政権末期から前回安倍政権初期には、51位だった
ことに、触れているブログもある。
[URL]
日本の「報道の自由度」は小泉時代の末期(2006年)の「51位」から2010年に
は「11位」にまで上がっていた
--- ここから ---
日本の「報道の自由」度は、小泉郵政選挙のあった2005年には37位、小泉純一
郎から安倍晋三に総理大臣が代わった2006年には51位だったのだ。それが、
2010年には11位にまで上がっていた。

こんなランキングにはさしたる意味はないようにも思うが、実感としても2006
年頃の日本の報道には、現在の比ではない息苦しさがあった。特に2005年8月
の「郵政解散」以降、小泉純一郎や「ポスト小泉」一番手と目されていた安倍
晋三に対する批判は実質的にタブーだった。2006年2月、当時民主党幹事長だ
った鳩山由紀夫がNHKの『日曜討論』で、ライブドア事件に絡んでライブドア
の投資事業組合に関係していた政治家として安倍晋三の実名を挙げたことがあ
ったが、なぜか当のNHKはもちろん民放各局もそれをニュースとして取り上げ
たところはどこもなかった*1。あの頃、テレビや新聞はもちろん、週刊誌にさ
え安倍晋三批判の記事がほとんど掲載されなかったので、数少ない安倍批判記
事が出ると、私はそれが載っている週刊誌を買い求め、ブログでそれらの記事
を紹介したものだ。あの頃ほど権力批判が抑制されていた時期は、私の人生で
他に記憶がない。
--- ここまで ---

 小泉純一郎首相の首相補佐官だった飯島勲は、ヤクザ顔というか、強面で、
純一郎の汚い部分、裏の仕事は、一手に引き受けていたいわれるが、当然、メ
ディア操作も巧み。
 郵政選挙で勝った小泉人気もあり、飯島首相補佐官の強面にびびり、マスコ
ミは、みな、口をつぐんだというのが真相だろう。安倍ちゃんは、極右なので、
批判すると、右翼から襲撃されるという思いもあったかもしれないね。
 うがった見方をすれば、以前、51位だったことに触れない今回の急落報道。
マスコミ各社は、当時の自分たちの恥部に触れたくなかったとも思える。
 ま、今回53位になったことは、ジャーナリズムとしては、恥ずべき事で、そ
れを報道したという意義はあるだろうが、53位になったことに、政府や東電が
情報を出さなかったからという言い訳をするようだと、日本のメディアは、腐
っている証拠になる。
 ここでも、再三述べたが、原発報道は、くれくれ君だった。
 政府や東電が隠している情報をすっぱ抜くのが、ジャーナリズムだろう。そ
れを放棄しているとしか思えなかったし、科学知識もなさすぎの報道が多すぎ
た。
 日本のメディアには、いまもって、その反省は、あまり、感じない。
 政官業報の癒着、官報複合体の世界は健在。

関連:
[URL]

続きを読む


コメント(全1件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット