はやぶさの川口さん、國中さんが書いた専門書。コロナ社宇宙工学シリーズ
2010-12-09


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 小惑星探査機はやぶさのプロジェクトリーダー川口淳一郎さんやイオンエン
ジンのリーダー國中均さんが共著で書いた専門書がコロナ社の宇宙工学シリー
ズにあった。
 ということで、リスト。
 その前に。
[URL]
小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡 [単行本(ソフトカバー)]
的川 泰宣 (著)
には、國仲さんの秘話がある。
 2009年11月(?)「はやぶさ」のイオンエンジンがいよいよだめになって地球
帰還が絶望的になったとき、使える部分を組み合わせるアイデアを國仲さんが
出して、奇跡的に帰還できたのは、みなさん、ご存じの通り。
 あの組み合わせるための回路。実は、川口さんには内緒で國仲さんが勝手に
作らせたものだったんだって。それで、何か、この大ピンチを救うアイデアは、
誰かないかと川口さんが言ったときに、國仲さんは言いにくかっただろうと、
的川さんは書いていた。
 NECの人もいやがってる。ほとんど機体ができているのに、いまさらそんな
機構を入れるのはって。國仲さんは粘ってダイオード1個でできる回路を考え
て、ダイオード1個ならなんとかなるでしょ、絶対やってくれとNECの人を説
き伏せたそうな。イオンエンジンに一生かけてきた執念ですね。それが、最後
に「はやぶさ」を救ったわけです。
 この例のように、会社や上司に内緒でやる仕事を、スカンクワークスという。
元々は軍事秘密のプロジェクトを指す隠語だったけど、いまは、もっと広い意
味で使われている。
 スカンクワークスは、しばしばプロジェクトの窮地を救うことが知られてい
る。ほんとはどうかはわからないが、エピソードとして魅力的なので、それが
喧伝されている可能性は大。でも、スカンクワークスをやってる奴がいるプロ
ジェクトは、それだけゆとりがあるか、根性・情熱があるわけで、危機に対す
る耐久度があるのはたしかだろう。

関連:
[URL]
的川泰宣「小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡」、特別メッキ版「はやぶさ」
[URL]
Re: 的川泰宣「小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡」
[URL]
はやぶさ:支えた職人集団、全団体に感謝状、的川泰宣「小惑星探査機 はやぶさ物語」
[URL]
ニュートン別冊「探査機はやぶさ7年の全軌跡」、はやぶさの大冒険
[URL]
はやぶさDVD、NEC, 古河電池のはやぶさ情報ほかいっぱい。背後に情報省!?
[URL]
はやぶさの新作DVD、本、グッズなど
[URL]
はやぶさのTシャツ、ハンドタオル

 では、リスト。


[URL]
宇宙における電波計測と電波航法 (宇宙工学シリーズ) [単行本]
高野 忠 (著), 柏本 昌美 (著), 佐藤 亨 (著), 村田 正秋 (著)
[URL]
宇宙工学シリーズ 1
宇宙における電波計測と電波航法


[URL]
ロケット工学 (宇宙工学シリーズ) [単行本]
柴藤 羊二 (著), 渡辺 篤太郎 (著), 松尾 弘毅 (監修)
[URL]
宇宙工学シリーズ 2
ロケット工学



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