ASAHIネット(
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[URL] )に転載したものから。
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今年のノーベル文学賞は、筒井康隆でもなく、村上春樹でもなく、南米ペル
ーのマリオ・バルガス・リョサでした。
筒井さんも、ガルシア・マルケス、マリオ・バルガス・リョサ、ホルヘ・ル
イス ボルヘス、フリオ・コルタサルといったラテンアメリカ文学の作家には、
何十年も前から注目していて、エッセイでも書いていたので、おれも影響され
て、20年前くらいかな。だいぶ、読みました。
リョサ氏の受賞は、まあ、当たり前という気分はありますね。
で、リョサといえば、まあ、「緑の家」だろうと思ったら、あなた。
これをみてください。新潮文庫の「緑の家」。
[URL]
緑の家 (新潮文庫) [文庫]
マリオ バルガス・リョサ (著), Mario Vargas Llosa (原著), 木村 栄一 (翻訳)
なんと、絶版(版元品切れ)。それで中古しかない。その値段が、いま、
中古品5点¥ 4,700より コレクター商品1点¥ 5,400より
中古品の一番高いのが、4万円ですよ。
きっと、セドリ業者とはいえ、ふざけてやがるな。
こんなのを買う必要はない。図書館で借りましょう。
どっかにやっちゃったか、人にあげたか、貸したまま忘れたかだが、あの新
潮文庫、もっていれば、おれ、大金持ちだったのか。^^;
それにしても、リョサの代表作すら絶版になったままとは、日本は文学後進
国、文化後進国だなあ。
新潮社は、復刊する体力がないのかな。残念だなあ。
科学立国といいながら、小狡くて立ち回りのうまい文系の連中、たとえば経
済学部出身の連中が、理系を奴隷的にこき使って搾取しまくってきた日本。
事業仕分けで、政治家や経済畑の連中が、バカなことをいって、さすがは、
科学後進国だと思ったが、文学後進国、文化後進国でもあったのね。
と書いたのが、ノーベル文学賞の発表を知ったあと。
あれから、時間を見つけてちょっと調べたら、さすがは岩波。復刊してます
ね。
これ、bk1の説明では、「新潮文庫 1995年刊の修訂」だそうです。
これで、日本は文学後進国、文化後進国を汚名を少しは返上できるか。
[URL]
緑の家(上) (岩波文庫) [文庫]
M.バルガス=リョサ (著), 木村 榮一 (翻訳)
[URL]
緑の家(下) (岩波文庫) [文庫]
M.バルガス=リョサ (著), 木村 榮一 (翻訳)
岩波にある紹介は
[URL]
新潮社は、くやしいでしょうね。版権を持っていれば、今回のノーベル賞受
賞で、どどーんと売れただろうに。
実際、いま、アマゾンもbk1も、この本、売れすぎて、一時品切れ状態。
岩波、ウハウハ。
文学、文化に報いる者に、よき報いあれ!
おれも、買い直す。
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