吉田武著「オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ」
2010-03-21


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 今年の2月。東海大学出版会の田志口克己(たしぐち かつみ)さんから、
吉田武著「オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ」
が送られて来た。ありがとうございます。
 やっと、紹介します。1ヵ月以上経ってしまって、大変に申し訳ない。

[URL]
オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (単行本)
吉田 武 (著)

 この本、実は、送られて来たルートがすごかった。
 田志口さん、おれの昔からのファンなのだろう。
 どこに送っていいのか、わからないからと、なんと、技術評論社に送られて
来た。
--- ここから ---
 『ウイルス、伝染(うつ)るんです』(版元が異なりますが)、『電脳騒乱
節』を拝読し、ぜひ中村正三郎様に本書をご覧いただけないかと思い、誠に勝
手ながら一部をお送りいたした次第です。
--- ここまで ---
という一文を添えて。
 「電脳騒乱節」を20年前に書いてよかった。ファンの方々がいまだに、こう
やってあれこれ便宜を図ってくださる。
 ありがたいことである。

 技術評論社から郵便物が来ていて、ちょうど、
[URL]
藤原博文「Cプログラミング診断室」でわかる勝間和代は、なぜダメか。
で書いた、藤原さんとの対談のゲラが出るころだったので、まだ、技術評論社
は紙でゲラを出してくれるんだと思って、開けたら、明けましておめでとうご
ざいますで、本書だった。

 本書は、以前から気になっていて、次にまとめ買いする時に買う本のリスト
に入っていた一冊。
 オンライン書店のbk1のベストセラーをみていると、出版以来、ずっとベス
トセラーリストに入っている。数学書でベストセラーリストに入っているとは、
普通、あり得ないすごいことだ。これは、買わねばの娘だと思っていた。そん
な本が、田志口さんのおかげで、おれの手元にやってきたわけだ。

 いきなり脱線するが、
[URL]
オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (単行本)
吉田 武 (著)
の関連に出てくるのが、
[URL]
Googleの正体 (マイコミ新書) (新書)
牧野 武文 (著)
って、どういうつながり?

 本書の話に入る前に、
[URL]
東海大学出版会
のことを。
 理学書の出版目録も同封されていたので、ざっと見たが、100ページのうち、
約65ページが生物、海洋系。生物系の本の中でも、海洋生物関係は多い気がす
る。おれの「東海大学は、海洋学部がすごい」というイメージとマッチしてい
る。
[URL]
東海大学海洋学部
 そうそう。最近では、ラグビー部も全国制覇が狙えるほど強くなってるね。

 さて、本書のこと。
 人類が手にした数式で最も美しいといわれるオイラーの公式は、
 e^iθ = cosθ + isinθ
 そして、θにπ(180度)を代入して得られるオイラーの等式は、
 e^iπ = -1
 テキストだと、べき乗がきれいに出ないから、
[URL]オイラーの公式
にある式をみてほしい。
 オイラーの公式は、ネイピア数(自然体数の底)を iθ乗すると、右辺には、
三角関数と複素数が出てくる。すごいと思うでしょ。
 思わない人は、思いなさい。

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