クーリエ・ジャポン2009年8月号
2009-07-27


ASAHIネット([URL] )のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 紹介し忘れていたが、クーリエ・ジャポン2009年8月号は、宇宙開発など、
先端技術の特集。宇宙開発については、なんと、堀江君が責任編集。実に生き
生きしている。宇宙服まで着てご機嫌だ。
 弾さん(小飼弾)も、堀江君に宇宙のことを熱く語られて、ころっとライブド
ア(当時は、オン・ザ・エッジ)に入る気になったといってたからね。
 おれ、知らなかったけど、ペイパル創業者のイーロン・マスク、アマゾン創
業者のジェフ・ベゾス、DoomやQuakeを作ったPCゲーム界のカリスマのジョン・
カーマックなど、IT関連で大儲けした連中、宇宙開発をせっせとやってるのね。
 マイクロソフト共同創業者のポール・アレンが宇宙開発に投資しているのは
有名だし、ヴァージンのリチャード・ブランソンもやっているのは知ってたけ
ど、けっこう、みんな、入れ込んでいるのね。

 「世界がみたNIPPON」の中では、フランスのル・モンドが報じた女性ホーム
レスの記事は鋭かったね。

 森巣博「越境者的ニッポン」は、日本のメディア(新聞、テレビ)は検察のリ
ークを書くしか能がないのか、そんなのが報道なのかとニューヨーク・タイム
ズに書かれた話題。世界に冠たるニューヨーク・タイムズに、日本のジャーナ
リズムは腐っていると書かれたも同然の報道があったことは、もちろん、大半
の日本人は知らない。なぜなら、新聞、テレビは自分らの恥部は一切報じない
から。という日本のメディアの現状を痛罵。

 山形浩生「英「エコノミスト」を読み解く」は、オープンソースの現状。以
前のクラウドコンピューティングの記事もそうだったが、今回も短いながら的
確。
 週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済を読んでいたころの両誌が、この手の話題
を書いた内容と比べると、彼我の差を感じる。ITに関して嘘を書く野口悠紀雄
がITの達人と思われている日本のビジネスパーソンの世界だから、仕方なしか。
 山形さんのコメントも、なかなか面白かった。コピペ馬鹿には笑ったね。ウ
ェブは、トータルでみると紙媒体など伝統的メディアに比べ、質がすごく落ち
ることがよくわかる。

 さきごろ有罪判決が出た佐藤優だが、元気に新連載「佐藤優の国際ニュース
解説室」という新連載が始まった。

[URL]
クーリエ・ジャポン2009年8月号
[URL]
クーリエ・ジャポン2009年8月号目次など

 いちいち言及しないけど、ほかにも小ネタでも面白い記事が多かった。
 あ、でも、ひとつ。英「ガーディアン」がミステリーサークルの記事を書い
ていた。
 元々はUFOを信じる連中をからかうために始めたいたずらだったのが、話題
になって、観光ブームになり、でも、最初に始めた人たちが亡くなったりして、
一時は絶滅寸前だったのが、突如として復活。
 いまやナイキ、ペプシや三菱自動車なども頼んでミステリーサークルを作っ
てもらっているそうな。宣伝になるから。地元も観光客で潤うし、超常現象支
持派も講演などでしっかり稼いでいる。
 まあ、そういうことですわ(笑)。
 あ、もひとつ。
 「チリを「勝ち組」にした凄腕財相の”戦略”」は、この金融危機、世界同
時不況でも経済絶好調のチリ。それは、チリが資源ブームに湧いていたころに
財務相になった元ハーバード大学教授アンドレアス・ベラスコ氏の功績だと。
 銅価格が高騰して、チリが儲かっているとき、相場は変動するからと、専門
家チームを作って今後10年の平均価格を推定、これで国家の予算を組むように

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