ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。昨夜書いたもの。
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亡くなった母の女学校時代からの、60年来の友人が亡くなり、明日(2009/07
/03)、葬儀。
おれもお世話になった人。
とてもきれいな人で、美人ゆえに大変な苦労もしたと母がよく心配していた。
ずいぶん前に、九州のほうにいらしたときに、母の病院を訪ねてくださり、
母は非常に喜んでいた。母が言葉を交わしたのは、あれが最後だったか。
昨年夏、何十年ぶりかで、姉と一緒にお会いした。
我々が知らなかった母の青春時代、女学校時代の話がいろいろ聞け、驚いた
り、笑い転げたりで、非常に楽しく濃密な時間を過ごすことができた。
それが最後になった。
お礼を述べ、ご冥福を祈ってくる。
女学校時代に戻って、あの頃のように、母と、はしゃいでくださればと願う。
そういえば、母が亡くなる何年か前に、女学校時代の別の友人たちが、病院
に訪ねてきたことがある。
同窓会か何かで友人たちが集まったときに、母に会いに行こうという話にな
り、居場所を調べまくり、はるばる来てくださったそうだ。突然の来訪で、母
は非常に驚き、また非常に喜んだ。
母はもう目がみえないので、昔の友人だとわかったのか訊ねたら、声ですぐ
わかったという。60年の時を一瞬にして飛び越えたのだ。声は年を取らないと
いうものの、母の記憶力に驚く。
そのうちのお一人は、母の葬儀にも来てくださった。他の方は、もう、足腰
が弱っているので、ということだった。
ここんとこ、そんなこんなで気分も落ち込むし、雨も降るし、憂鬱やわ。
60年以上も続く友情は、素晴らしい。それが希望であり、光だ。
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