自分が出来る事と他人に指南すること
2009-03-25


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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自分が出来る事と他人に指南すること
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 この差が分からない人が多いのね。私などは他人に教えるべき素養もスキルも
無いから、間違ってもそうした事はしないけど、世の中には自分が一応の成功を
おさめた事で、すぐその道の専門家として売り出す人がいる。

 例えば単に金儲けがうまい人が、金融論を打ち上げてしまう事がある。これは
明らかに身の丈にあった所作とは言えないわけ。教える人間が成功者になるわけ
ではないし、成功者が教える側に容易に回ることができるわけでもない。個人の
成功はたまたま巡り合わせが良かったから、という場合だって多いわけ。でも、
その人と同じ事をしてもうまくいくとは限らない。心がけを述べるだけとは言っ
ても、その心がけでうまく行く局面と、それではうまくいかない局免があるわけ
で、人は心がけを局面に応じて無意識に使い分けていたりするわけ。

 誰もがある人物の成功体験に基づいた方策で成功できるわけではない。そんな
当たり前の事が所謂ビジネス書を乱読する人の頭の中から欠落していたりするわ
けです。ここが怖い。それでうまく行かないと、クレーマーとして振る舞い勝手
にビジネス書の著者を恨んだりするわけ。あんなもの、競馬新聞レベルのもの
だ、という事になぜ気づかないのか。確実にうまく成功する方式があり、それを
発見したのだったら、私ならば絶対他人には知らせない。成功体験を書いて出版
したりする人の多くは、もうその成功の山を越えた人ばかりだろうと思うので
す。つまり、後はその「成功体験」で「食っていく」事を考えているわけで、そ
の成功そのものが過去の遺物だったりするわけです。

 それが成功者として自分の成功事例を他人に教える。その成功の社会情勢やら
背景の分析をデータとして披瀝するわけでもなく、細目の事象を取り上げて「こ
うだから上手くいった」などという話をしても「なぜそうなるのか」が分からな
ければ、あるいは説明できなければ、それは他人に教えるための前提が大きく欠
落している、としか言えないわけ。で、巷に流通しているビジネス書の多くが、
「成功」という答えを出した人が、その成功のための動機と手段を後付けしてい
るだけだもんなぁ。

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たま@無精庵

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標題: Re: 自分が出来る事と他人に指南すること
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>あんなもの、競馬新聞レベルのものだ、という事になぜ気づかないのか。

 こういうカモから、生かさず殺さず、どう金を巻き上げるか。成功ビジネス
は、きっちり作り上げてますよね。
 成功本にすがる奴は成功しないのが明白。そんな成功しない奴に売りつける。
一瞬、いい気分。でも、結局、成功しない。また次の成功本を買う。この循環
で金と時間と労力を巻き上げていく。
 この前、
[URL]
Re: 勘弁してほしいなあ
で、つばめどんが紹介してくれた
--- ここから ---
ちなみに、2ちゃんねるには
[URL]
こんなスレッドが立っていて、どこまで本当だかは知らな
いが、みなさんよく調べるものである。本当かウソかは、
各自検証すればいいだけのことだもんね。
--- ここまで ---
をざっとみたが、成功ビジネスの世界、勝間和代、神田昌典、中谷彰宏などの、
マーケティングテクニックを駆使して売りまくる、中身がない安直ビジネス本
の世界、いまんとこ、親玉は神田昌典みたいな感じね。
 そういえば、週刊ダイヤモンドの特集でも、勝間は神田をカリスマのように
崇拝していましたね。

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