日経サイエンス2009年4月号進化論大特集、病気の起源、驚異の昆虫
2009-03-15


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 一気に書けって感じで、
[URL]
迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか (単行本)
シャロン モアレム (著), ジョナサン プリンス (著), Sharon Moalem (原著),
Jonathan Prince (原著), 矢野 真千子 (翻訳)
[URL]
昆虫―驚異の微小脳 (中公新書) (新書)
水波 誠 (著)
が売れていたので、書いちゃう。

 まず、「迷惑な進化」の関連。
 ダーウィンの「種の起源」が出版されてから今年が150周年だそうで、それ
で日経サイエンス2009年4月号は、1冊丸ごと進化論の大特集です。
[URL]
日経サイエンス2009年4月号
 目次は、
[URL]
をどうぞ。
[URL]
特集:進化する進化論 解剖学
この古き身体 人がしゃっくりに悩むわけ
N. H. シュービン(シカゴ大学)
[URL]
特集:進化する進化論 ダーウィン医学
人間の由来と病気
高畑尚之(総合研究大学院大学)
が、人体の進化と病気の起源に関する話です。
 人間の多くの病気は、進化の産物なんだって。進化は、つぎはぎだらけ。だ
から、最初からきれいなデザインになってるわけじゃない。そこが病気になる
原因になっていると。
 ヘルニアやしゃっくりもそうだし、おれ、全然知らなかったけど、日本人は
牛乳をコップ1杯以上飲むと、お腹をこわす人が多いでしょ(乳糖不耐性下痢
症)。これは、乳糖(ラクトース)を分解する酵素の遺伝子LCTのせいだそうです。
赤ちゃんのころは、この遺伝子が発現しているから、乳糖を分解できるけど、
大人になるにつれ、LCTが発現しないようになるんだって。ところが北アフリ
カ、ヨーロッパや中近東など、酪農文化が発達している地域の人たちは、大人
になってもLCTが発現していて、乳糖を分解できるから、お腹をこわさないん
だって。
 乳糖不耐性になるのが祖先型で、乳糖を分解できるのがあとから進化したタ
イプであることがわかっているそうです。
 同趣旨の本だと思うけれど、
[URL]
人体 失敗の進化史 (光文社新書) (新書)
遠藤 秀紀 (著)
[URL]
「退化」の進化学 (ブル-バックス) (新書)
犬塚 則久 (著)
というのもありますね。

 最初からきれいなデザインになってないということは、最近流行?のインテ
リジェント・デザイン説への反論になってると思うけどね。
 公立学校で進化論を教えるなとか、インテリジェント・デザインなどの反科
学的な宗教勢力のプロパガンダ、政治力の行使がいまだに続いているのがよく
わかるのが、
[URL]
特集:進化する進化論 米国事情
創造説のナンセンスな変異
G. ブランチ/E. C. スコット(全米科学教育センター)
 アメリカって、こういう面ではひどいね。宗教の仮面をかぶって、わざとま
ともな知識を教えないことで、無知蒙昧の状態にとどめて、貧困層を貧困のま
ま、富裕層はますます富むようにしている政治的な動きに思えるね。


続きを読む


コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット