AS/400, iSeries, 仮想記憶、単一レベル記憶(SLS)のこと
2008-09-19


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
ピンボールのリトルウイングの藤田さんと飲んだ\(^O^)/
で書いてなかった、藤田さんと飲んだときに出た話題その1(その3まである)。
 メモリ管理の話になって、仮想記憶のことが出た。
 仮想記憶といえば、大学のコンピュータサイエンスや情報工学の講義でも、プロセス毎にアドレス空間を分離する方式(UnixやWindowsが採用している方式)の仮想記憶の話だけで、まず、IBMのAS/400(いまはiSeriesからさらにSystem iという名前)で採用されている単一レベル記憶のことは出てこない。
 おれはこっちのほうが本来の仮想記憶で素直だと思っている。
 単一レベル記憶を知らない人は、勉強しておくといいよ。世界観が変わるから。
 時間がないので、あとは、あまり詳しく書かず、主にリンクの羅列。
 AS/400とiSeriesのことは、ブログにはまだ出てないけど、ウェブのほうにはたくさん書いているので、上の検索窓で、ふだんのiiyu.asable.jpではなくwww.asahi-net.or.jpにチェックを入れて、「AS/400 wabijou」で検索してもらえれば、いろいろ出るので、参考にしてください。

[URL]
Inside the As/400: Featuring the As/400E Series (ペーパーバック)
Frank G. Soltis (著)
 AS/400の父であるSoltisさん自ら書いたバイブル。
 時代を超えたすごい設計なんです。なぜ、AS/400が世界中で高い評価を得ているか、その技術的秘密が全開です。
 いま、税込15,897円なんてとんでもない値段になってるね。本家amazonだと65ドルだけどね。おれもたしかそんな値段で買った。Soltisさんが来日したときにセミナーに行ってサインもらっちゃったもんね。\(^O^)/
 インフォ・クリエイツから日本語版も出たんだけど、もう入手不可能みたい。これは3500円だった。相当にがんばって安くした値段ですね。
[URL]
「インフォ・クリエイツ」
で、古田島さんが、紹介してる。

 英語の
[URL]
より、↓の日本語のほうが詳しい。珍しいね。
[URL]単一レベル記憶
 仮想記憶は、
[URL]

 あのさ、ページング方式とセグメント方式で、パソコンの技術しか知らないライターが、セグメント方式はだめなんてことを昔よく書いていた。でもね、それ、Intelの8086などが、セグメントの最大長がわずか64KBだったのが悪いのよ。
 同一アドレス空間にプロセスを複数置くメリットはすごくあるし、まともなセグメント方式なら、ちゃんとプロセス間の干渉は排除できるんだよ。
 AS/400は、その前身のSystem/38の昔から、設計上のアドレスは128bitなんだよね。30年前の1978年ですよ、System/38は。
 そんな昔からアドレス空間は128bitあって、それを実際のプロセッサにマップしている。いまは、64bitのPowerを使っているから、64bitだけ実際に使われている。しかも、すごいのは、OS/400というOSすら、実は物理的なアドレスも仮想空間のアドレスも知らない。\(^O^)/
 OSも、MIと呼ばれる層の上にあるから、もっと抽象化された世界しか知らないのね。
 そういう設計だから、何十年も前の別のプロセッサで動いていたプログラムのバイナリを、PowerPCの最新マシンにもってきても動く。Appleみたいにエミュレータでやる? とんでもない、実は。。。
 ってなことは、バイブルを読んでください。

 System iについては、
[URL]
より、↓の英語のほうが詳しいね。

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