将棋、森下卓九段の深い話
2008-09-15


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 書く時間がないといいつつ、
[URL]
竜王戦、羽生4冠が渡辺竜王に挑戦
で書いた森下卓九段が話したことの中で、AI(人工知能)関係のことをまた調べ
ているので、特に印象深かったものだけは書いておきたい。
 深い話です。

 コンピュータ将棋の話が出ました。
 そしたら、森下九段、「コンピュータがうらやましい」というんです。
 えっ?と思ったら、森下さん、「だって、コンピュータには、心がないです
よね。自分は心がないコンピュータがうらやましい」と。

 竜王戦の挑戦者を決める戦いでも、羽生さんは、各組の戦いでは、1組の5
位という下位で、かろうじて決勝トーナメントに進んだんですが、そこから勝
ち上がって、最後は木村一基本八段との三番勝負に勝って挑戦者になりました。
 特に深浦康市王位と丸山忠久九段との戦いは逆転勝ち。中でも丸山九段との
戦いは、プロならもう間違えようのないところ、丸山勝ちで決まりのところで、
丸山さんが将棋のセオリーや棋士の本能からすればあり得ない悪手を指して、
大逆転負け。
 森下さんによれば、今年の森内名人との戦いでの歴史に残る大逆転になった
第3局もそうだけど、羽生に勝たせれば将棋界が盛り上がるから、八百長だろ
うといわれるんじゃないかと心配したほどだそうです。
 そうなんです。羽生マジックは、まさに、情報省がやらせてる八百長です。\(^O^)/
 嘘嘘。将棋ファンはご安心を。

 でね。秒読み(やってみるとわかるけど、秒読みで指すと、ほんとすごく疲
れる)の中で、将棋のセオリーや培った棋士の本能に従って、指して負けたの
なら、それは、実力。
 森下さん、運といわないし、運も実力のうちともいわないところがさすが。
それがそいつのプロ棋士としての実力だと。
 それなら、また顔を洗って出直して鍛えればいいだけの話だし、あきらめも
つく。気持ちの整理もできる。
 ところが、羽生さん相手のときに限らないんだけど、秒読みという極限状況
では、なぜか、意図せずに、将棋のセオリーや培った棋士の本能に逆らって指
してしまうことがあって、これはなんなんだと。指がなぜかそう動いちゃう。
 そういうことが、羽生さんの対局のときは多いから、羽生マジックと呼ばれ
ると。これには対処のしようがない。そんな負け方をしたときは、気持ちの整
理がつかないと。

 米長邦雄永世棋聖、いまの将棋連盟会長の座右の銘は、「相手は必ず間違え
る」だそうです。\(^O^)/
 相手が間違えやすい泥沼に誘うから、米長さんの棋風は、泥沼流と評される
のでしょう。
 森下さんによれば、昔、それを聞いたときには、そんなふざけた座右の銘が
あるのか。\(^O^)/
 座右の銘は、もっと荘厳な言葉が多いのに、「相手は必ず間違える」なんて、
なんじゃ、そりゃと思ったそうです。でも、プロとして経験を積んでも、やっ
ぱり、自分も間違えるし、どんな大名人でも、なぜか間違える。それが体験を
通じ、実感としてよくわかる。それで、米長さんの言葉はなるほどなあと思っ
たそうです。
 でも、もしもですよ、もしも、それが心の問題だとすれば、これはもう心を
なくすしか対処法がないんじゃないかと。
[URL]
竜王戦、羽生4冠が渡辺竜王に挑戦
で書いたように、天下無敵の羽生さんだって、大勝負のときは、手が震えて駒
がもてないような状態になる。あれは心があるからだと。
 コンピュータはそういうふうにならない。だから、自分は、心がないコンピ

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