ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
---
[URL]
アレゲすぎるDIY雑誌「Make」のイベントがあります\(^O^)/
で感想を書こうなどいって、例によって書いてなかった「Make」。
表には出してないけど、Apple IIネタで盛り上がったことで、思い出したの
で書いておく。
ほんと、この雑誌は、第1巻の表紙に「モノを作る楽しさ+ガレージ生まれ
の「すごい」テクノロジー」の標語通り、アレゲです。
Makeでやってることは、けっこう身近なものや中古品を活用して、いろんな
もの、あるいは変てこなものを作ること。各巻みているとバラエティがすごい。
電子工作もあれば機械工作もあれば生物工作もある。
正統的な工作もあれば、空き缶でスターリングエンジンを作ったり、自転車
でiPodを充電するメカを作ったり、ビデオデッキを改造して猫に餌をやる機械
を作ったり、脳波をチューニングするマシンなど、変てこなのもいろいろある。
バイオ関係は、第2巻の「生物をハックする」でやってますが、いかにも
Makeっぽいと思ったのが、PCR装置を自作する話。
PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)は、DNAを爆発的に増殖させるもので、発明者の
キャリー・マリスは、これでノーベル賞を受賞しています。この人、ハチャメ
チャな破滅型といっていい人なので、逸話がいろいろあります。
[URL]
マリス博士の奇想天外な人生 (単行本)
キャリー マリス (著), Kary Mullis (原著), 福岡 伸一 (翻訳)
あたりが一番いいのかな。
それはともかく、PCRの装置は何千ドルもする。「高くて買えるかバカヤロ
ー。じゃあ、作ろう」ってなノリで作る記事があるわけ。\(^O^)/
DNAポリメラーゼは、個人でも買えるっぽいのね。日本企業であるTAKARAの
名前
[URL]
[URL]
が出ています。
なんか、趣味で遺伝子操作も広まりそうね。\(^O^)/
インタビューもなかなか面白い。セグウェイの発明家へのインタビューもあ
るし、すべての家庭に常温核融合をとがんばってる人へのインタビューもある。
第2巻に出ているゼロックス・コードの読み方というのは、スパイの世界で
すね。^^;
ゼロックスのカラープリンタは、人間があまり気づかないようなレベルで紙
に追跡用の黄色いドットを印刷しているそうだ。それがゼロックス・コード。
その解読法をやっている。
ゼロックスだけではなくほとんどのプリンタメーカーがやっているそうだ。
つまり、見る人がみれば、その紙がいつどこでどのプリンタで印刷されたもの
かが追跡できわけ。
EFFはこれをプライバシー侵害に当たると問題視して、ページを作っていま
す。
[URL]
Is Your Printer Spying On You?
をどうぞ。
追跡ドットを印刷しているプリンタの一覧は
[URL]
List of Printers Which Do or Do Not Display Tracking Dots
をどうぞ。
ゼロックスのDocuColorについては、専用の解読ページがあります。
[URL]
をどうぞ。
こんな具合に、いろんなことをやってる雑誌です。
基本は、技術のブラックボックス化を許さないということでしょう。
読んで一番感動したのが、第1巻の最後にあったコラム。
文:ガレス・パリドウォー、訳:夏目大「はじめてのコンピュータ」。
セコメントをする