アレゲすぎるDIY雑誌「Make」
2008-07-22


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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[URL]
アレゲすぎるDIY雑誌「Make」のイベントがあります\(^O^)/
で感想を書こうなどいって、例によって書いてなかった「Make」。
 表には出してないけど、Apple IIネタで盛り上がったことで、思い出したの
で書いておく。

 ほんと、この雑誌は、第1巻の表紙に「モノを作る楽しさ+ガレージ生まれ
の「すごい」テクノロジー」の標語通り、アレゲです。

 Makeでやってることは、けっこう身近なものや中古品を活用して、いろんな
もの、あるいは変てこなものを作ること。各巻みているとバラエティがすごい。
 電子工作もあれば機械工作もあれば生物工作もある。
 正統的な工作もあれば、空き缶でスターリングエンジンを作ったり、自転車
でiPodを充電するメカを作ったり、ビデオデッキを改造して猫に餌をやる機械
を作ったり、脳波をチューニングするマシンなど、変てこなのもいろいろある。
 バイオ関係は、第2巻の「生物をハックする」でやってますが、いかにも
Makeっぽいと思ったのが、PCR装置を自作する話。
 PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)は、DNAを爆発的に増殖させるもので、発明者の
キャリー・マリスは、これでノーベル賞を受賞しています。この人、ハチャメ
チャな破滅型といっていい人なので、逸話がいろいろあります。
[URL]
マリス博士の奇想天外な人生 (単行本)
キャリー マリス (著), Kary Mullis (原著), 福岡 伸一 (翻訳)
あたりが一番いいのかな。
 それはともかく、PCRの装置は何千ドルもする。「高くて買えるかバカヤロ
ー。じゃあ、作ろう」ってなノリで作る記事があるわけ。\(^O^)/
 DNAポリメラーゼは、個人でも買えるっぽいのね。日本企業であるTAKARAの
名前
[URL]
[URL]
が出ています。
 なんか、趣味で遺伝子操作も広まりそうね。\(^O^)/

 インタビューもなかなか面白い。セグウェイの発明家へのインタビューもあ
るし、すべての家庭に常温核融合をとがんばってる人へのインタビューもある。
 第2巻に出ているゼロックス・コードの読み方というのは、スパイの世界で
すね。^^;
 ゼロックスのカラープリンタは、人間があまり気づかないようなレベルで紙
に追跡用の黄色いドットを印刷しているそうだ。それがゼロックス・コード。
その解読法をやっている。
 ゼロックスだけではなくほとんどのプリンタメーカーがやっているそうだ。
つまり、見る人がみれば、その紙がいつどこでどのプリンタで印刷されたもの
かが追跡できわけ。
 EFFはこれをプライバシー侵害に当たると問題視して、ページを作っていま
す。
[URL]
Is Your Printer Spying On You?
をどうぞ。
 追跡ドットを印刷しているプリンタの一覧は
[URL]
List of Printers Which Do or Do Not Display Tracking Dots
をどうぞ。
 ゼロックスのDocuColorについては、専用の解読ページがあります。
[URL]
をどうぞ。
 こんな具合に、いろんなことをやってる雑誌です。
 基本は、技術のブラックボックス化を許さないということでしょう。

 読んで一番感動したのが、第1巻の最後にあったコラム。
 文:ガレス・パリドウォー、訳:夏目大「はじめてのコンピュータ」。

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