“勝ち組”以外のキャリア教育
2008-04-15


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 面白い連載が始まっています。
[URL]
“勝ち組”以外のキャリア教育
[URL]
工業高校が地方小都市を再生する(1)
〜「こんにちは」が自然に響く元教育困難校

--- ここから ---
 違和感の一つ目は、キャリア教育を、マニュアル化して誰にでも当てはめ可
能な教育プログラム、単に従来のカリキュラムに付け足すべき教育コンテンツ
であるかのようにとらえる風潮についてだ。これはちょっと違うのではないか。
--- ここまで ---

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 キャリア教育論に対するもう一つの違和感は、それが子どもたちに「勝ち組」
をめざさせる、動機付けの道具のように扱われていることだ。
--- ここまで ---

 示唆的ですね。

--- ここから ---
 わかりやすい例をあげよう。メディアがセンセーショナルに取り上げるキャ
リア教育実践は、都会の進学校のものが多い。キャリア教育に力を入れること
で、生徒の意欲が高まり、有名大学への進学率がアップした、といった「物語」
が目立つ。筆者もその価値をまったく認めないわけではない。しかしキャリア
教育が直面するべき今の時代の本質的課題はもっと別のところにあると思う。
--- ここまで ---

 これなんか、ちょっと書き直せば、勝間和代の「自分をグーグル化する」バ
カ批判になりますね。
--- ここから ---
 わかりやすい例をあげよう。メディアがセンセーショナルに取り上げる「知
的生産術」は、ダイエット本程度のものが多い。真に受けてやっても大半は失
敗し、別の「知的生産術」を求めて彷徨うのだ。知的生産術を身に付けること
で、生産性が高まり、年収がアップした、といった「物語」が目立つ。筆者も
その価値をまったく認めないわけではない。むしろお金儲け、成り上がりは大
いに賛成だ。しかしそれは知的生産とは別物だ。知的生産の本質はもっと別の
ところにある。
--- ここまで ---

 おお、普段ウェブやブログ用に使っている軽い文体を使わないと、なんか、
偉くなった気分だな。\(^O^)/
 コンピュータができることはコンピュータに任せて、人間しかできないこと
に人間は注力すればいいのにね。

 著者の松田尚之氏は、
[URL]
『現代の貧困 ワーキングプア/ホームレス/生活保護』〜岩田正美著(評:
松田尚之)読破時間 4:00
も書いています。
 現代の貧困を扱ったもので、もう1つ注目したものが、
[URL]
心も体も壊れてから、申請にいらっしゃい〜『生活保護VSワーキングプア』
大山典宏著(評:三浦天紗子)

 北九州市の生活保護切捨てと話題になった、いわゆる北九州方式。厚生労働
省が全国に広めている方式だと知られるようになってきたが、これが、血も涙
もないやり方だと一概に批判できないという。
 ヤクザが生活保護を食い物にしている現実もあるよね。

[URL]
現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書 (659)) (単
行本)
岩田 正美 (著)
[URL]
生活保護VSワーキングプア (PHP新書 504) (新書)
大山 典宏 (著)

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