ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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amazonが、「お前、わかりもしねえのに、コンピュータサイエンス関係の本
を買いやがって、生意気な奴。もっと教えてやるよ、この野郎」といって、推
奨してきた本がいくつもあるんですが、その中で、個人的に注目の本がありま
した。
[URL]
The Annotated Turing: A Guided Tour Through Alan Turing's Historic
Paper on Computability and the Turing Machine (ペーパーバック)
C. Petzold (著)
チューリングマシンの、あのアラン・チューリングの論文に注釈をつけて解
説しているもののようです。
しかも、著者のPetzoldさんは、1990年代前半のWindowsがようやく実用にな
ってきた時期に多くのプログラマがお世話になった、あのプログラミング
Windows、いわゆるペゾルド本のペゾルドさんのようです。
2008年5月出版予定だから、まだだいぶ先ですけど。
[URL]
Compiling With Continuations (ペーパーバック)
Andrew W. Appel (著)
これは、継続渡しスタイル(CPS, Continuation Passing Style)でコンパイ
ルする話です。目次などは中身検索をみてください。
関数型言語の始祖といっていいのか、大親分といっていいのか、Standard
ML/New Jersey(SML/NJ)は、CPSで最適化コンパイラを書いてあるが、CPSでコ
ンパイラを書くのは、MLだけではなく他の言語のコンパイラを書くのにも非常
に有効。
おれが教えてやるけん、勉強しんしゃいという本です。
SML/NJのコンパイラはML自身で書いてあるけど、本書でも多くのコードはML
で書いてあるそうです。
なんか、わくわくしてきますね。変態?\(^O^)/
変態だろうがなんだろうが、プログラミング言語マニア、コンパイラマニア
必読でしょう。
訂正:2008/03/01
関数型言語の始祖は、やっぱ、バッカス先生のFPでしょうね。
[URL]
Parsing Techniques (Monographs in Computer Science) (ハードカバー)
Dick Grune (著), Ceriel J. H. Jacobs (著)
これは、構文解析(パージング)だけに絞った本です。これも、プログラミン
グ言語マニア、コンパイラマニア必読でしょう。
いろんなパージングアルゴリズムが出ていますが、恥ずかしながら、CYKは
知りませんでした。というか、もう忘れてたのかも。
参考:
[URL]
本書は第2版(2nd Edition)ですが、初版(1st Edition)は、著者の一人、
Dick GruneさんのサイトでPSとPDFで配ってありますね。
[URL]
をどうぞ。
2nd Editionのサポートページは、
[URL]
です。
1st Editionは、1990年の発売だから、2nd Editionはその後のこの分野の発
展をフォローして大幅拡張した内容のようです。
著者のサイトに行って初めて気づきましたが、Dick Gruneさんは、
[URL]
Modern Compiler Design (Worldwide Series in Computer Science) (ペーパ
ーバック)
H. E. Bal (著), Ceriel J. H. Jacobs (著), Koen G. Langendoen (著),
Dick Grune (著, 編集)
の著者の一人であり、編集責任者ですね。
「Compiling With Continuations」はイギリスだし、「Parsing Techniques」
は、オランダの大学なんですね。何度も書くけど、ヨーロッパはちゃんとこう
いうのやってて、本も出てるよね。
[URL]
Erlang, Oz/Mozart, Prolog, 単一化
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