タモリ、坂田明、中村誠一、山下洋輔、ハナモゲラ語
2007-10-21


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 NHKの日本SF50年史で突然思い出した。
 アフリエイトで、
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タモリ
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タモリ2
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ラジカル・ヒステリー・ツアー
を買ってる人がいて、それなら紹介しましょう。
 この路線が好きな人は、
[URL]
坂田明「20人格」
も絶対ウケるはず。学生時代かな。LPを買って、爆笑しました。田中角栄の物
真似でピアノの弾き語りとかね。あと、ブランド好きの農民の話とかね。勧進
帳は曲もいいです。バックコーラスで「旅の衣は篠懸(すずかけ)のーーー、た
びっ、の衣は、篠懸(すずかけ)のーーー」やってるのが印象的でした。

 坂田明がブレイクしたせいか、ネットをみると、ハナモゲラ語の元祖は、坂
田明みたいに書いている人が多いですね。前述「20人格」の素人評でもそう書
いている。でも、ほんとは、山下洋輔トリオにいたテナーサックスの中村誠一
なんです。少なくとも、山下洋輔のエッセイの記憶によれば。
 ドンバ(バンドマン、ジャズマン)はビータ(旅)の間、バカなことばかり考え
てゲラゲラ笑ったりしてツアーの苦労を忘れるわけですが、そんな日々のある
時、中村誠一が「初めて日本語を耳にした外国人に聞こえる日本語の物真似」
という革命的なアイデアを出したのが、最初だとのこと。単に、英語、フラン
ス語、中国語の物真似じゃなくて、日本語の物真似、しかも、一旦、外国人を
経由した日本語の物真似というややこしい設定が秀逸。
 中村誠一も、「取り乱しの美学」だったかな。爆笑レコードを出していて、
これも、買って爆笑したんですが、残念ながらCDにはなってないね。惜しいこ
とです。

[URL]
には、ハナモゲラ語の起源のことが書いてありますね。
--- ここから ---
タモリ:ハナモゲラ語の起源ていうのは、
坂田:あれは渡辺文夫(ds)ちゃんや、中村誠一(ts)あたりね。
タモリ:あの二人が使ってんのが、坂田さんと俺の方に。
坂田:そうそう。まぁ、べつに深い意味はないんだよね、ハナモゲラってのは。
--- ここまで ---

 そうかドラムの渡辺文夫もそうなのか。なるほど。
 ジャズマンってほんと面白い。洋輔さんなんてあれだけ知性的な人なのに、
演奏は乱暴の限り(でも知的)、エッセイは爆笑(でも知的)。
 ハナモゲラについてや、タモリ発掘(洋輔さんが福岡でタモリを発掘)の話な
どは、
[URL]
山下洋輔著「ピアニストを笑え」
などの一連のエッセイ集のどこかに書いてあります。
 まっとうな科学者、技術者を目指すなら、全部買って読みなさい!\(^O^)/
 と思ったら、ははあ、いま、かつてのエッセイが全集のようにして出ている
んですね。

[URL]
山下洋輔著「ジャズ武芸帳(山下洋輔エッセイ・コレクション)」
[URL]
山下洋輔著「洋輔旅日記(山下洋輔エッセイ・コレクション)」
[URL]
山下洋輔著「へらさけ犯科帳(山下洋輔エッセイ・コレクション)」


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