リッター2000キロに挑む高校生
2007-10-06


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 九州に来ている。昨夜テレビを観たら、NHKで九州沖縄スペシャルをやってい
た。今回は、省エネカーでリッター2000キロに挑む高校生たちに密着した
ドキュメンタリー。
 これ、他の地域では放送されてないと思うので、簡単に内容を。
 この高校は、福岡市立博多工業高校。そこに省エネルギー研究部がある。こ
の部は、省エネカーを研究して大会に出ている。これまで九州大会6連覇など
実績がすごいらしい。
 省エネカーの大会に向けて土日も必死にエンジンを開発する高校生や先生方
の奮闘ぶりがうならせる。
 校長先生は、元々はこの部を立ち上げた先生だが、今年、校長に就任したた
め、部に顔を出せなかった。大会1週間前くらいからやってきて熱心に指導す
るが、生徒たちは「昔は現場でやったかもしれんけど、いまやってないのに、
急に来てあれこれいわれても」などと反発する。なかなか面白いわ。
 一番反発しているエンジン開発の中心かつエースドライバーの中西君が日本
サッカーのカリスマ、元日本代表の中田選手にそっくりで、容姿だけではなく、
態度や考え方も中田選手っぽい突き放したクールな感じだったのが、また、面
白い。
 校長先生は校長先生で、黄金期を作った先輩たちのようなギラギラしたもん
がないといって、ギャップを感じている。ジーコと中田のような関係なのか。
\(^O^)/
 綿密な調整と練習をしてきたつもりの大会だが、案の定、トラブルがあれこ
れ続出。そこで、校長先生や3年生などが経験からいろいろアドバイスしつつ、
ひとつひとつトラブルを潰し、記録を伸ばすために炎天下でコースを研究し、
調整をしということで、生徒たちは技術開発の厳しさと楽しさを学んでいく。
 結局、記録はリッター1547キロで目標の2000キロに及ばず、校長先生の密か
な目標1800キロにも届かなかったが、校長先生も生徒たちのがんばり、中でも
中西君のがんばりをねぎらっていた。
 中西君は中西君で、もうこれじゃダメです。やるだけやったけどダメみたい
なことをいい勝ちなところがあったのが、校長先生がその狙いをもって連れて
行った懇親会で他の強豪チームの話などを聞いたりしているうちに、だんだん
と、やれることは全部やり、やるだけやったと思ってからが勝負、もうやるこ
とがないと思ったさらにその先をやらないとほんとの技術開発じゃないし、レ
ースにも勝てないと気づき、レース当日の朝、校長先生にいわれたように、コ
ースを自分の足で実際に歩いてカーブの具合や路面の傾きを調べて、レースに
生かすようになるなど、成長していくのがよくわかる。
 結果、成績は高校生の部で見事優勝。\(^O^)/
 強豪高の面目を保ったわけだが、3年生が卒業して、省エネルギー研究部は、
今度は電気カーの製作を目指すそうだ。

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