完全なる音楽家、音楽マル秘講座
2007-09-05


ASAHIネット([URL]のtti/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 アマゾンから、山下洋輔の本をチェックした人に送っておりますなどといい
つつ、
[URL]
徳丸吉彦, 福田千絵著「完全なる音楽家―初代・米川敏子の音楽と生涯」
が出るという案内メールが来ました。
 洋輔さんの本じゃないし、でも、徳丸吉彦ってどこかで聞いたことがある名
前。なんだっけなあと3日3晩忘れて突然思い出した。\(^O^)/

[URL]
山下洋輔, 茂木大輔, 仙波清彦, 徳丸吉彦著「音楽マル秘講座」
に出てくる、洋輔さんと対談している徳丸先生ですね。

 今年1月のオフ、その前に、予習ということで、筒井さんが解説を書いてら
っしゃるし、あなた、まだ読んでないなら、いま読め、すぐ読め、早く読めと
いうことでもあったので、
[URL]
茂木大輔著「オーケストラは素敵だ―オーボエ吹きの修行帖」
を読みました。そしたら、面白すぎて、茂木さんの一連のはみ出しオケマンシ
リーズを読んだのですが、さらに調子に乗って、茂木さんがからんでいる本を
探したら、前述の「音楽マル秘講座」にぶち当たったわけです。
 どういう内容かは、
[URL]
波 2002年1月号より 細川周平「冷静と饒舌のあいだ」
山下洋輔/茂木大輔/仙波清彦/徳丸吉彦『音楽〇秘講座』
を読んでもらえればいいのですが、ぼくにとっては、驚きの連続。冒頭の茂木
さんとの対談も深いし、笑いも多いし、すごい対談だなと思ったけど、邦楽の
仙波さんとの対談がまたすごい。
 ぼくにとって、仙波清彦といえば、学生時代、フュージョングループのスク
エアのパーカッショニストとしての遭遇が全てでした。パーカッションの人っ
て、変な人、多いでしょう? 大体、楽器が牛の骨だったり、どう鳴らすのか
わからないような得体のしれないものをいっぱいもってたりして。大体、ベー
スはアフリカかラテンなんだけど、邦楽ベースのパーカッションでフュージョ
ンに登場というので当時話題になりました。
 今回の仙波さんは、邦楽人としての登場。
 全編にわたって脚注が充実していて、音楽初心者にもわかるように、専門用
語、業界用語の解説があるのですが、邦楽は知らんことばかり。これがなかっ
たら、話が全然わかりませんでした。^^;
 なんでもコンピュータに置き換えて理解しようとしてしまうと、西洋音楽は、
コンピュータでいえば、いまの主流である、全回路がリズムの基盤たるクロッ
クの刻みによって動くもの。邦楽は、研究はあれこれあれど主流にはなってな
いクロックなしのコンピュータ(非同期型コンピュータ)ではないかと。
 コンピュータのクロックの周波数は、処理スピードを上げるためにどんどん
上がって、パソコンのCPUでも2GHzなんてのが当たり前になってますが、周波
数が上がると回路全体をそれに従わせるのがだんだん難しくなってくるんです
よね。それで、クロックレスで、いわば玉突き状態的に処理しようという考え
のコンピュータも研究されてるわけです。
 この辺の話は、昔、
[URL]
立花隆著「電脳進化論―ギガ・テラ・ペタ」
で、採り上げられていた記憶があります。あれ、
[URL]
立花隆著「立花隆・100億年の旅」

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