九大にあった本、UMLのエッセンス、MBAシリーズ
2007-06-28


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 九大に行ったとき、講義のあと、荒木先生に連れられて福田先生のところに
行って、
[URL] 
社会情報システム工学コース
でやってることをいろいろ見せてもらったり、ミーティングに参加させていた
だいた。
 実際にプロジェクトをチームでやっていくPBL(Project Based Learning)を
やっているので、その場所にも行ってきた。
 その場所の本棚には、いろいろ本が置いてあったが、UML関係は、
[URL]
マーチン・ファウラー著, 羽生田栄一訳「UML モデリングのエッセンス 第3版」
があった。
 どの本も同じものが5冊ずつあった。5チーム作れるようになってるから。
 荒木先生もおっしゃっていたが、この本のいいところは、薄いこと。
 UMLはいま仕様がどんどんでかくなってて、おれなんか、細かい話は、もう
どうでもいいもんね。\(^O^)/
[URL]
Object Management Group著, 西原裕善訳「UML2.0仕様書 2.1対応」
をみると、900ページくらいありますね。
 エッセンスだけ、まず知りたい人は、ファウラー本もいいでしょうね。羽生
田さんの訳だし。
 おれは昔、
[URL]
オージス総研著「かんたんUML[増補改訂版]」
の旧版でざっと勉強したような気がする。
 講義でも話したが、UMLとか、あるいはソフトウェア工学で出てくるどの方
法論でもそうなんだが、もっというとソフトウェアの方法論だけじゃなくて、
人生訓だってなんだって、咀嚼してエッセンスを血肉にするのが大事で、そこ
をはずすと、形式だけ追っちゃって、形式地獄、方法論地獄に陥りやすいの。
未読だが、
[URL]
荒井玲子著「UMLは手段」
のタイトルは、おっしゃるとおりですね。
 講義でも話したことだが、昔、ある仕事でExcelで全部仕様書を書けという
のがあって、しかも、クラスの仕様を1クラス1ファイル、1メソッド1シー
トにしろなどというバカ臭い話。そんなのに付き合って手作業でやってちゃ、
時間も労力もかかって利益が出ないから、Javaで書いたソースのJavaDocコメ
ントから仕様だけ抜いてExcelのファイルを生成するプログラムを書いて納品
するなんてことをやったわけ。
 向こうのプロマネ、SEやプログラマは仕事は遅いし、ロクでもないものしか
作れない、端的にいえばバカ。そういうのに限って、形式だけ整えようとする
のね。生産性が上がらないはずだよね。
 でも、あるニッチを営業が握っているので食えてるんですよ。なるほどなあ
と思いましたね。

 荒木先生は、ファウラーが偉いのは、冒頭で、UMLはスケッチとして使うべ
きだといってることだと。この一節を読んで、この本は信用できると思ったそ
うだ。おれも同感。所詮、UMLなんてそんなもんだと思ってるし。
 ただ、スケッチがそのまま最終コードまできれいにつながる方がいいか、そ
れとも最終コードは別途きちんと書くべきかという話では、おれと荒木先生と
意見が分かれた。福田先生も2ウェイ(UMLとコードの双方向可能)でそのまま
行けるなら行けるほうがいいよねというほうだったが、おれ自身は、2ウェイ
は理想だけど、実はUMLごときで最終コードまで素直につながる気はあまりせ
んのよ。\(^O^)/
 いまのUMLツールは、2ウェイといっても、コードからUMLを生成する方向は、

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