数学とファーストコンタクト
2007-05-08


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。

[URL]
アウトサイダーアート、澤田真一さん
の続き。

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数学とファーストコンタクト
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> 「アウトサイダー・アート」

思春期前の少女をたくさん描いた絵が死後多数発見されたという人が新日曜
美術館で紹介されていました。(名前は失念しました)
別冊日経サイエンス150「脳から見た心の世界」でも紹介されていたような。

>  おれの一番の興味は、我々のこの宇宙、ある特定の数理構造でできているわ
> けだから、遠くの銀河から来た知性体も、結局は同じ数学を使っていると予想
> できるけれど、でも、表記法や開拓した数学内ジャンルは、どれくらい違って
> いるんだろうなと。

林譲治著「ストリンガーの沈黙」ではコンタクトしようとする知性体がπ進法を
使っているとの描写がありました。
また、前掲書や野尻抱介「太陽の簒奪者」では素数や論理式の送信からコン
タクトを進めようとするのですがうまくいかないと描写されています。
それらの作品に登場する知性体と人間では世界認識の根本が異なっているため
数学や古典論理のような自明と思われている概念すらうまく伝わりませんでした。

私の乏しい読書暦ではこの程度しか思いつきません。
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ryo

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標題: Re: 数学とファーストコンタクト&宇宙の数理構造、Dブレーン
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>世界認識の根本が異なっているため数学や古典論理のような自明と思われて
いる概念すらうまく伝わりませんでした。

というのは、設定としてはありだけど、実際は考えにくいんじゃないかな。
 ぼくのイメージなんですけど、我々の宇宙って、ある数理構造、物理定数が
決まって存在して、ここまで来てるわけですよね。
 だから、世界認識の根本が異なっていても、同じ根源的な数理構造や物理定
数に支配されていることは同じで、表記だけが違うっていう気がしますね。
 マルチバース(ユニバースという単一の宇宙ではなく、宇宙は真空から次々
と発生していると考えて、マルチなバース。阪神優勝の立役者\(^O^)/)の考
えだと、数理構造や物理定数も違うから、根本的な認識が違うんだろうけど、
同じ宇宙の中では、なんか通じるもんがあるんじゃないかな。

 そうそう。この前、絶対わからないだろうなと思いつつ、めくっているとわ
かりそうな気がしたので、発作的に、
[URL]
橋本幸士著「Dブレーン―超弦理論の高次元物体が描く世界像」
を買ってしまいました。\(^O^)/
 数式がいろいろ出てくるけど、おれの数学力でも理解できるか、理解できな
くても日本語での説明があって数式を飛ばしても何がどうなってるかは大枠理
解できる書き方なので、ありがたいと思って買いました。
 ソリトン、コンパクト化、モノポール、タキオン凝縮、ブラックホール、宇
宙ひもなどなど、ものすごい話ばっかりで、理論物理学者の橋本さんが書いて
なくて、あるいは数学的な裏づけがなくて、あるいはコンノケンイチが書いて
いたら(爆)、単にトンデモ本かと思うくらいです。\(^O^)/

 そうそう。いままで超ひも理論などと書いてきましたが、今月の日経サイエ
ンスのブックレビューでスーパーストリング理論のストリングを「ひも」と訳
しているのはおかしい。弦だろうというのがあって、たしかに、バイオリンや
ギターの弦は弦であって、ひもじゃないよね。超極微の弦が振動していろいろ
な素粒子ができていると考えるのが、スーパーストリング理論なので、ひもよ

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