量子コンピュータ入門書
2007-02-13


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 いつか量子コンピュータの入門書のまとめをしようと思っていたが、先送り
していていいこともあるね。
 おれは、量子という字面をみると、脳が自動的に頭に佐野をつけて、競馬の
天才騎手武豊の妻となった佐野量子を必ず思い出すのだが、これは、アイドル
として活躍していた当時の佐野量子と西村知美の区別がつかず、みんなにバカ
にされたトラウマのなせる業に違いない。\(^O^)/

 今回紹介するのは、ようこそ、佐野量子ではなく、
[URL]
根本香絵, 池谷瑠絵著「ようこそ量子 量子コンピュータはなぜ注目されてい
るのか」
である。
 なんとか量子の不可思議な世界と量子コンピュータを一般読者に理解しても
らおうと、山手線の比喩を使ったり、いろいろと説明に工夫があって好感がも
てる。
 著者の根本香絵氏は、この分野の最先端を走る研究者で、Qubus(キューバス)
量子コンピュータの提唱者。美人だから、テレビ屋はほっとかないでしょう。
日テレの「世界一受けたい授業」に登場するのもまもなくかもね。\(^O^)/
 超ひも理論のリサ・ランドール氏も、美人でNHKがBSで放送してから一部で
大ブレイク中(少なくともおれの中では(笑))だが、彼女が超ひも理論を一般向
けに解説した本の翻訳が今年あたり出るはずだったと思うけれど、まだ?
 「世界一受けたい授業」といえば、先日は、渋滞学の西成活裕氏が出ていま
したね。渋滞学は、日経サイエンスの茂木健一郎氏の対談コーナーで知ったん
ですが、面白い学問なんですよね。それが民放地上波で世に知られるのは、非
常にいいことですね。マチャアキ、この番組、がんばれ。マチャアキファンと
しては、「あるある」はなくなってよかったと思ってるよ。

 さて、このチャンスに、他の量子コンピュータ入門書も紹介しておこう。

[URL]
ジョージ・ジョンソン著、水谷淳訳「量子コンピュータとは何か」
は、よく名前が出てくる本だが、おれはぴんと来なかった。悪い本ではないと
思うが、当たった感じがなかったんですよ。

 いまはなき日経バイトが量子コンピュータの特集をしたことがあった。どの
号だったかは、その号が物置の中なので調べる元気がなくて失礼するが、この
特集を書いていたのが、著者の石井茂氏。その石井氏が、日経バイトの特集程
度じゃ不満だったんだろう。一冊の本としてまとめたのが、
[URL]
石井茂著「量子コンピュータへの誘(いざな)い きまぐれな量子でなぜ計算で
きるのか」

 これ、前半は量子力学の歴史で、量子コンピュータの話がなかなか出てこな
いの。そこが、あえて不満といえば不満。
 とはいえ、前半の量子力学の歴史にしても、おれはそれなりに知っていたつ
もりだったが知らないエピソードがいっぱいあって、おお、なるほどと思うこ
と多し。もう、全部忘れたけどね。\(^O^)/

 前述の日経バイトの量子コンピュータ特集で、おれが一番注目したのが、囲
み記事にあった「小澤の不等式」の話。これ、量子力学の根本原理と考えられ
ているハイゼンベルグの不確定性原理に修正を迫るものだというんですね。俄
然興味が湧いたが、囲み記事だけに分量がなくて何のことかわからない。^^;
 で、石井さんの前述の本が出たときにすぐ買って読んだが、たしか最後のほ
うにちょろっと出たくらいだったと思う。それでずっと不満が溜まっていたが、

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