ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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メルセンヌ・ツイスターは、知っている人はみんな知っている(当たり前)、高速、高品質な擬似乱数発生法。
これが、実は、さっき「古い話で恐縮ですが」で書いた、おかしいと思ったら直接文句いわないとだめじゃないかということと、知の流通の遅さはなんとかならんのかという話に関係する。
[URL]
松本眞、西村拓士「間違いだらけの擬似乱数選び」
の中に、コンピュータサイエンスの大御所中の大御所クヌース先生に松本氏が食ってかかってる部分がある。
おれはこれを読んだとき、とてもいいことだと思ったし、と同時に、これだけいいものがなかなか流通しなかったことに問題を感じたね。
インターネットによって、やっとメルセンヌ・ツイスターが広く世界に知られるようになったのだが、じゃ、ネットがあるから、知の流通はもう大丈夫かといえばむしろ問題が複雑化している。
バイオの世界だと、もう出てくる論文やデータが多すぎて、いわゆる情報爆発状態。
それでいまどういうことをやっているかというと、もう、人間が全部論文やデータを読んでいる時間はないので、計算機に読ませて、よさげなものを抽出したり、論文間の関連を調べたり、いろいろやってます。
Googleなどサーチエンジンは、大きな武器になっているけど、それじゃ、やっぱ全然足りない世界がまだまだあるわけです。優秀な人が、バイオ・インフォマティクスの世界にどんどん来てほしいと思いますね。
メルセンヌ・ツイスターについては、
[URL]メルセンヌ・ツイスタ
をどうぞ。
本家のメルセンヌ・ツイスターのウェブ
[URL]
Mersenne Twister: A random number generator (since 1997/10)
は、いまつながりませんね。広島大学お正月休みで止めてるのかな。
そのうち、つながると思いますが、興味のある人は、行ってみてください。
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