NICT NTP クライアントコンテスト
2006-06-17


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 ぼくが代表をやらせてもらっているRing Server Projectにも協力してくだ
さっている情報通信研究機構(NICT)が、世界最高峰のNTPサーバを一般公開し
ました。
 詳しくは、
[URL]
世界最高性能のインターネット用時刻同期サーバによる 日本標準時配信の開

をどうぞ。
 情報通信研究機構(NICT)にピンと来ない人は、以前の名前が通信総合研究所
(CRL)といえば、わかるでしょうか。ここは、日本の時間を作り出していると
ころです。ここで、日本標準時の1秒を作っているんです。Ringのミーティン
グで行ったときに、見学させてもらいましたが、世界各国が作る1秒の中でも
良質の1秒を作っているんだなあと思いました。たとえば、中国が作る1秒よ
りすごくよくて、まだまだ日本の技術屋の底力は衰えてないし、むしろ世界を
リードしているなと思ったものでした。
 そういう研究所が、インターネットで時刻同期を行なうときには必須である
NTPの超高性能サーバを一般公開してくれたわけです。
 このサーバ、日本標準時に直結したサーバだそうですから、イメージとして
は、日本の時間が湧き出している深山幽谷の源泉から直接時間を汲み出してい
るわけで、すごいもんです。
 そこで、公開を記念して、このNTPサーバを利用するプログラミングコンテ
ストが開催されます。
 詳しくは、
[URL]
NICT NTP クライアントコンテスト
をどうぞ。
 ネットワーク社会になればなるほど、時間の重要性、時刻の正確さ、時刻同
期の重要性が要求されます。たとえば、電子証明書の署名時刻が不正確だった
ら、証明書にならないし、犯罪がらみだとアリバイにも使えませんよね。
 ということで、超高性能NTPサーバを使った、いろんなアイデアがこのコン
テストで集まってくればなと思います。みなさん、奮って参加してください。

 ちなみに、RingもNTPサーバのサービスをやっています。詳しくは、
[URL]
をどうぞ。
 これを始めた経緯は、福岡大学がNTPサーバの無料サービスをやっていたん
ですが、そのサーバのURIが、いろんなソフトにデフォルトNTPサーバとして組
み込まれたりして、サーバへのアクセスが集中しすぎて福岡大学の人たちが悲
鳴を上げていたんです。
 それをスラッシュドットジャパンで知ったので、これは、国際救助隊サンダ
ーバードの出動だと思って、Ringで提案したら、みなさん快く引き受けてくだ
さったのです。
 精度は超高精度とはいきませんが、高精度が要求されない場合は、気楽に使
っていただければと思います。

[URL]
情報通信研究機構(NICT)
[URL]
Ring Server Project
[URL]
Ring Server Project、NTPサービス

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