超ひも理論、思考実験、宇宙論
2006-01-21


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 忙しくて自粛といいながら、これだけは。簡単に。
 冬休みに読んで面白かったもの。
[URL]
川合光著「はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く」(講談社
現代新書)
 非常にわかりやすい。この本、10月の新刊だったんです。それで本屋に行
ったらないといわれて、調べてもらったら出版延期になったと聞いて、12月
になって出ました。うれしかった。
 入門レベルばかりだけど、いくつも超ひも理論の本を読んだおかげか、また
少し理解が進んだ気がする。
 非可換幾何学ってそういう話なのか。行列なんだね。ブライアン・グリーン
が日経サイエンスでいってたことがやっとわかった。\(^O^)/
 著者の川合光先生は、第一線の超ひも理論の研究者なんですね。その人が、
新書でこれだけわかりやすいのを書いてくれるのは、すごくありがたくて恐縮
かつ光栄ですね。生きててよかったあ。
 川合先生たちが作った理論から予想されている「サイクリック宇宙」の試論
も最後にあります。これ、宇宙は膨張と収縮を繰り返してだんだん大きくなっ
ているという話で、いま、50回目の宇宙だそうです。\(^O^)/
 これがちゃんとわかったら、地球を挙げて盛大に50周年記念イベントをや
らないといけないですね。宇宙の膨張と収縮で50回目なんだから、50周年
なんて言い方自体がそぐわないけど。\(^O^)/
 川合先生が今後とっても有名になったら、ひょっとしてひょっとこ、ノーベ
ル賞とったら、岩波新書に入っているアインシュタインや朝永振一郎が書いた

[URL]
アインシュタイン、インフェルト著、石原純訳「物理学はいかに創られたか
(上)」(岩波新書)
[URL]
アインシュタイン、インフェルト著、石原純訳「物理学はいかに創られたか
(下)」(岩波新書)
[URL]
朝永振一郎著「物理学とは何だろうか(上)」(岩波新書)
[URL]
朝永振一郎著「物理学とは何だろうか(下)」(岩波新書)

に匹敵するものになるんじゃないか。\(^O^)/
 あるいは、素粒子論、超ひもの考え方に大きな影響を与えた南部陽一郎先生
が日本の若者のために書いてくださった名著。
[URL]
南部陽一郎著「クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか」(講談社ブル
ーバックス)
みたいな存在になるんじゃないか。そうなるといいですね。

 ああ、もう時間がない。あと4つのうち、2つは簡単に。1つはこの前読ん
だ。もう1つは買ってきたばかり。

[URL]
山下芳樹、白石拓著「浦島太郎は、なぜ年をとらなかったか―アインシュタイ
ンと遊ぶ」(祥伝社新書)

 ほぉ、祥伝社の新書、それも科学の内容。こういうのがあるのかと思って買
った。ものにアインシュタインの思考実験を取り上げて、物理学の発展や相対
性理論がわかる仕組み。

[URL]
吉井譲著「論争する宇宙―「アインシュタイン最大の失敗」が甦る」(集英社
新書)

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