左翼にだって歌はある
2005-07-10


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
---
 ベさんの
「左翼には「歌」がないつうのもあるかも知れないね。右翼の軍歌に対抗でき
るような歌が」
に対して、メールがきてまして、紹介遅くなってすみません。
--- ここから ---
 こんにちは、玉野と申します。ホットコーナー、いつも拝読しております。
 左翼には歌がない、という話ですが、とんでもない。彼等には、かつて資本
家の圧政と戦った時代につちかった、多くの労働階級のための歌があるはずで
す。
ただ、もうそれが共感を得ないから使わないだけで。彼等自身も忘れてしまっ
ているのではないか、と思います。共産党の特質として、過去を素早く忘れら
れる、というのがありますから。
 フランス国歌のLa Maiseillaiseですが、ロシアの2月革命の時にできた革命
臨時政府(ケレンスキー首相の政府)の国歌にもメロディーが流用されています。
よろしければ
[URL]
la_marseillaise.html
で聞いてみてください。
 左翼のための歌の最高峰は何といっても《インターナショナル》でしょうが、
実はこれもフランス産です。フランスは社会主義と今も密な関係を持っている
ようです。
 右翼の軍歌は郷愁を誘うらしいのに、なぜ左翼の革命歌はそうでないんでし
ょう。
 それでは。
--- ここまで ---
「共産党の特質として、過去を素早く忘れられる」というのは、スパイスきい
てますね。
 で、革命臨時政府の国歌を聴いてみました。
 フランス国歌の出だしとそっくりですね。ついでに、ゲームのドラゴンクエ
ストのテーマ曲とも似てるなと思いました。
 つーことは、ドラクエは左翼国歌路線なのか。\(^O^)/
 右翼の軍歌は郷愁を誘うってのは、右翼左翼関係なく負けた国の軍歌は、郷
愁を誘うんじゃないですか。日本には左翼の軍歌がないだけで。
 軍歌は、命がけで戦った仲間だし、死んでいった仲間を思い出してしまうだ
ろうし。
 父は、外地には行かなかったけど、親戚には外地で戦死した人いますしね。
 父は親戚や旧友と飲むと最後は軍歌歌ってましたね。
 さーーらば、ラバウルよーーーーなどと。
 おれも、小学校のとき、一緒に大声張り上げて歌ったりして。
 ラバウルとかボルネオとか場所はわからないけど、地名だけ覚えたりして。
 父は、生前、軍隊の話をしてくれるんだけど、これが、また面白くてね。
 つらかったろうに、淡々と爆笑を誘うんですよ。
 鹿児島で終戦間際にグラマンに機銃掃射されたときのことなんか、撃ち殺さ
れる寸前だったのに、父の話聞くと、えらいおかしいんですよね。
 悲劇と喜劇は同じだなと思いました。視点と感じ方が違うだけで。
 赤紙(召集令状)がきて召集されたときの話がまたおかしくてね。
 会社か工場か忘れたけど、突然呼ばれて、すぐ帰って支度しろって話になっ
て、鳥栖で軍用列車?貨物列車?かに乗ったらしいんです。
 どこに行くか知らされずに、小倉くらいで降りるのかと思ったら、気が付い
たら、もう関門海峡渡ってて、
「こりゃまた、どこまで行くんやろかい」
と思うとったら、いつの間にか広島も岡山も大阪も越えとるやろが。
「ありゃー、なんとまあ」と思うとったら、名古屋も越えて、東京も越えて、
何日か後に着いたのは千葉だったと。\(^O^)/
 あの語り口を再現できない筆力のなさを嘆くしかありませんが、たったこれ
だけの話が、もう爆笑なんですよ。
 ところで、いま、ソ連やロシアと関係ある、あるベストセラーを読んでいる
途中です。ぴんと来る人は、これだけで何を読んでいるかわかると思いますが、

続きを読む


コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット