ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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ケーブルテレビのヒストリーチャンネルでは、NHKの「その時歴史が動いた」
をやってます。CS用にセレクトしたものだと出てました。ほかにも、「プロジ
ェクトX」もやってるんですね。知らなかった。
やっぱ、大人の再読に耐えるコンテンツといえば、NHKなんでしょうね。
ヒストリーチャンネルのキャッチコピーは、「過去を知る。未来が観える」
だったかな。かっこいいと思いました。
[URL]
その時歴史が動いた
先日、そのケーブルテレビの「その時歴史が動いた」で、伊能忠敬をやって
ました。
伊能忠敬が50歳過ぎて日本地図作りに邁進したことは知ってましたが、番
組を観ると、56歳になって、子供のころからの夢だった天文学を始めて、測
量、日本地図作成に乗り出すんですね。それまでの人生は商人として夢だった
天文学をやるための経済力をつけるための人生みたいに思えました。
そういえば、ライブドアの元役員が今度宇宙に行くという話になってますけ
ど、やりたいことがあって経済的な問題を早く片付けられるんなら、それはそ
れでいいですよね。
おれの場合、人生を賭けてほんとにやりたいことがなかったもん。毎日、無
駄に生きてて、生きてるだけですみませんな太宰治的感情と生きてるだけで儲
けもの的感情で生きてます。第2の人生があるかどうかもわからんし。
恥ずかしながら、この番組で初めて知ったんですが、伊能忠敬は、素晴らし
い師匠に出会ったことが後の人生を決めたんですね。
その師匠の名は、高橋至時(たかはし しげとき)。伊能忠敬より19歳下の
師匠だそうです。
番組を観た印象では高橋至時は、一種の天才ですね。当時の日本の天文学の
エースだったんでしょうね。
高橋至時は、東日本の測量が終わって、地球の大きさを知りたいという忠敬
の子供のころからの目標を達成するため、測量データから地球の大きさを計算
した忠敬の計算が正しいか裏づけを取るため、当時手に入れたばかりのオラン
ダ語の天文学書の翻訳に不眠不休で取り組んで、忠敬の計算が正しいことを確
かめて師弟で喜ぶんですね。でも、その無理が祟ったのかその後すぐに若くし
て亡くなっちゃうんです。もう忘れたけど、享年40歳くらいだったかな。
おれはなんだ、それよりもう5年以上、無駄に生きてるじゃないか。つまら
んなあ。
幕末に黒船がやってきて、イギリス人が幕府に地図を要求したんだそうです。
この極東の島国には、黄色い猿のような未開民族が住んでいると思っていた
ら、当時の世界最高水準をいく地図をもっていたので、イギリス人はびっくり
仰天。まあ、NHKだから、イギリス人は、日本人を猿だと思っていたなどと絶
対言いませんが。\(^O^)/
しかもあなた、地図の出来が世界最高水準だというだけじゃなく、世界最先
端だと思っていた自分たち西洋の技術を使わずに、こんな精確な地図を作る人
間が、この国には住んでいるという驚愕。
日本人侮りがたしと彼らは肝に銘じるわけで、これがまた幕末、明治維新へ
とつながる歴史の流れに彩を添えるわけですね。
イギリス海軍が作った日本周辺の地図には、冒頭にちゃんと、この地図は日
本政府が作った地図を基に作ったと書いてあって、リスペクトしてあるんです
って。その辺は、さすが紳士の国、イギリスかな。
地図は、軍事的に重要ですからね。以前書いて、高校の同級生の小森君から
もメールがきたけど、関門海峡の地図なんて、軍の機密なんですよね。特に関
門海峡のような潮の流れが速い難所はなおさらでしょう。
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