ネットと放送の融合
2005-05-12


ASAHIネット([URL]のjouwa/salonからホットコーナー([URL] )に転載したものから。
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 もう先週号になったと思うけど、週刊東洋経済2005/04/30・5/7合併号は、
読んでみると面白いと思います。
 特集は、「通信・放送「大融合」の主役 ソフトバンクの秘策」。孫さんの
インタビューは、なかなかですね。当たり前だけど、放送局の弱点、利権ビジ
ネスがどうなってるか、よくわかってますね。つまり、どう攻めるかもよくわ
かっているということ。
 これは、別に孫さんだけじゃなくて、ネット側で戦略を考えている人間なら
みな知ってることでしょう。堀江君は知らなかったかもしれないけど、でもわ
かったでしょうしね。というか、堀江君みたいに大騒ぎせずに、静かに布石は
打ってたわけですから、あれで大騒ぎになって、かえってやりにくくなったか
な。それともやりやすくなったかな。
 ソフトバンクだけでみれば、ホークスを買ったり、ライブドア対フジで北尾
さん出てきたりでイメージアップしたんでしょうね。以前のYahoo!BBの勧誘、
いまは買収した日本テレコムの勧誘で、問題続出、苦情殺到して問題視されて
いることなど、あまりいわれなくなったし、新聞やテレビは報じないですよね。

 「通信はテレビを殺すのか」は、通信・放送の融合上の問題を取り上げてま
す。テレビ側は著作権が複雑でどうのこうのといいますが(デーブ・スペクタ
ーも必ずいってたけど)、そんなの利権維持、時間稼ぎの言い訳でしかない。
その指摘があります。

 電波利権で食ってて、コンテンツ制作能力・技術力なし。
 テレビ局がコンテンツ制作能力があると思っているのは、はなはだしい誤解
なのが業界の常識。芸能プロダクションとのよくいえば人間関係、悪くいえば
癒着はあってもね。あとは芸能プロを介したヤクザとのつながりくらいかな。
 以前紹介した週刊ダイヤモンドの記事にもありましたけど、テレビ界の最大
の欺瞞は、番組最後に流れる「製作著作 テレビ局名」の部分だそうです。
 ほとんどの番組が下請けの製作プロダクションに丸投げ。下請けは長時間労
働でこき使われて年収も500万円程度。一方、テレビ局は、実際に作ってない
のに、時間縛りに頼って威張ってる編成が権力を握ってるしで、年収1500万円。
暴動が起きないほうが不思議ですね。\(^O^)/

 あの朝生で、テレビ局は実業か虚業かという話が出て、弾さんは虚業だとい
ってたけど、ほかは議員や田原総一朗も実業だといってたよね。おかしな感覚。
 電波利権と時間という2つの資源制約と政治力に頼った浮き草ビジネスで巨
利をむさぼっているわけで、こんなの普通は虚業ですよ。堀江君とこ、ネット
証券の利益が大半だから虚業なんてデーブがいってたけど、それをいうならテ
レビ局も似たり寄ったりだろ。よく言うよ、こいつらと思いますね。ほんと、
デーブ・スペクターやら、ああいう連中は、恥を知らないね。
 実業はトヨタみたいところ。トヨタは、乾いたぞうきんをさらにしぼるから
下請けいじめといわれるけど、自分らだってテレビ局みたいに高い給料は取っ
てないよね。
 下請けやってる製作プロダクションに、制作費は倍にして、給料は5割増し
から倍になるようにしてやれば、いい作品作るところ、作りたいところあると
いっぱい思いますよ。日本のプロダクションとは限りませんけどね。
 悔しかったら民放もNHK並みに制作費と時間をかけてみろって。そうしない
と、資金力が豊富な通信業界が、いいクリエイター、どんどんさらっていきま
すよ。日本人とは限りませんけどね。

 通信業界のほうが、時価総額も資金調達能力も技術力も厳しい環境を生き抜

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