週刊東洋経済、「北欧」はここまでやる
2008-01-13


内でやってるのね。研究開発は完全に国内だし、工場はフィンランド国内にも
多いのね。その代わり、人材は世界各国からかき集めている。
 水平分業がいいんだという話が出回っているが、ノキアの内製率は75%。
 成功したときは、垂直統合のほうが利益を丸ごと享受できるから、いいんだ
よね。ノウハウ、付加価値が外に流れないしね。
 この前、書いた? Googleはモバイルに進出するのにネットワークをもって
いる会社と提携するか買収するかと思ったら、自分らでやるといって周波数オ
ークションに何兆円かしらんけど、大金を突っ込む腹ですよね。うまくいけば、
自分で全部コントロールできて丸儲けだから。
 電子・電気系で韓国に追い上げられた要因の1つに、日本の大メーカーの技
術者が、会社に内緒で週末だけ高い金をもらって韓国に飛んで韓国メーカーを
指導していたという話もあるしね。それを売国奴というのは簡単だけど、安い
給料でこき使ってきた報いだよ。韓国メーカーが提示する金なんかはした金だ
と思える給料を日本メーカーが技術者に払ってたら、ノウハウや技術の流出は
ずいぶん少なかったんじゃないか。
 AppleはiPodの成功で水平分業だから成功したみたいな話があるけど、ノウ
ハウや技術流出にはすごい神経使ってるし、コアの部分は当然内製だよ。要は
垂直統合と水平分業のミックスのバランスですよね。

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