ASAHIネット(
[URL]のjouwa/salonからホットコーナー(
[URL] )に転載したものから。
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もう先週号か先々週号になる週刊東洋経済は、格差なき経済成長は可能であ
る。それを実現している北欧を取材した特集「「北欧」はここまでやる」だっ
た。
目次は、
[URL]
週刊東洋経済、「北欧」はここまでやる
変われば変わるもんだね。つい、この前、小さな政府、市場原理主義、格差
があっても努力した人が報われて上位が引っ張る国にするといって、小泉・竹
中改革を国民の多くが支持していたし、経済雑誌も煽ってたのにね。
おれは構造改革派のほうに分類されそうなんだけど、一番最近では、
[URL]
「つっこみ力」「スピー力(すぴーりょく)」
に書いたように、ああいう改革やそれを支持する国民ってなんだろうねと思う
ね。
それにしてもこのブレ方はなんだ。また、一方の極に突っ走って、挙句、ま
たUターンか。やあっちふらふらこっちふらふらの教育論議や自分探しの連中
と一緒だね。今、置かれた状況で踏ん張って戦う以外に自分なんて出来てこな
いのに、どこかに自分の理想が落ちているか売ってるかみたいに思ってるのか
な。
北欧各国の規模は人口やGDPなど、日本よりずっと小さいので参考にならな
いという意見には、北欧各国がいろんな政策的実験を繰り返すのが可能なのは、
国の規模が小さくて小回りがきくということだから、だからこそ、日本は道州
制に移行すべきという話になっていた。
では、日本が北欧的な高い税金の高福祉高負担社会になっていい方向に向く
といえば、とてもそうは思えない。
本特集に示唆的なランキングがあった。
民主主義の高度化を示すランキングとして、「公的部分の不正・腐敗が最も
少ない」国のランキングでは、1位デンマーク、2位フィンランド、4位スウ
ェーデン、9位ノルウェーで、日本は17位。
個人的になかなか衝撃的だったのが、「報道の自由が守られている」国のラ
ンキングでは、1位ノルウェー、5位にフィンランドとスウェーデン、8位に
デンマークで、日本はなんと37位。\(^O^)/ アメリカもベスト10には
名前がない。^^;
つまり、厚生労働省、社会保険庁、国土交通省、農林水産省なんかの不祥事
が続出するような官僚と政治家がいる国、報道タブーが多くて、真実を報道で
きないような日本みたいな国で、大きな政府をやると腐敗がひどくなるだけっ
てことね。
要は政官業マスコミの癒着を徹底解体して透明性を高めないと、税金なんか
そんな連中に預けられないし、満足度が高い高福祉高負担社会になれないって
ことね。
特殊法人改革や特別会計改革も、簡単に官僚とそれとつるんだ政治家(最近
だと町村官房長官だね)に骨抜きにされる国じゃ、とても無理だね。^^;
ほかにも興味深い話がごろごろしていて、政策実験国家群の面目躍如。
ノルウェーは、上場企業の役員は、女性の比率4割以上を強制とか、育児休
暇も男性が取らないといけない率が決まっているとか(北欧は手厚い社会保障
と男女平等制度で女性の社会進出は日本よりはるかに多い)。
スウェーデンでは新車には酒気帯び検査装置義務付け。
末期ガンになった親しい人を看取る「親しい人を看取る休暇」。
ストックホルム市の市会議員101人のうち、100%の給与をもらってい
るフルタイム政治家はわずかに8人。議員の大半は無給。\(^O^)/
我々の業界に関係あるところでは、世界最大の携帯電話メーカー、ノキアは
ポリシーが立派ね。そのポリシーに則って、高コストであってもモノ作りは国
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